香川県高松市の車の塗装修理事例(トヨタ ランドクルーザー70)「仕上がりの良さに感動しました」
- 2015年11月29日 |
- 鈑金塗装修理について。 |
高松市のお客様より塗膜剥離の塗装修理依頼を頂きました。
当社のホームページ見て、お問い合わせの上ご来店くださいました。
ありがとうございます(^^)
お車引き渡し時には、塗装の仕上がりを見て大変喜ばれて帰られました(*^^*)
▼こちらは修理前の状態です。
10年ほど前にもらい事故で左前部分を損傷し、他社で修理をされたそうです。
その時に取り替えたフロントフェンダーの前の部分が、飛び石が原因か分からないけれどポロポロと塗膜が剥がれてきてしまったそうです。
(ヘコミなどの傷はありませんでした。)
「フェンダー周辺部分も艶がなく、あまり状態が良くないので一緒に塗装して欲しい。塗装はボンネットの色に出来るだけ合わせて塗装してください。」とのご要望でした。
お車は初年度登録より20年以上になりますが、
よくメンテナンスされていて、とても大事にされているのが分かるお車でした(*^^*)
塗装修理で直していきます。
①塗膜が剥がれている箇所の塗膜を丁寧に削り落とす。
②塗装の下地剤を塗布
③塗装
なのですが、今回はちょっと③の塗装が苦労しました(^^;)
大きく分けると、
A.どこの箇所を基準として塗料作りをするか?(色合わせ)
B.どういう風に塗装したら綺麗に仕上がるか?(塗装のやり方)
この2つです。
1つずつ説明していきますね(^^)
塗装に使う塗料はメーカーから出ているカラーコードというものを参考に
お客様の現車に合わせて当社で最終的に色を作り上げます。
塗料の調色をする前に、現車のどこのパーツに合わせて調色して
どんな風に塗装したら一番綺麗に仕上がるだろうか?とお車を見て考えていました。
(お客様のご要望通りのボンネットに合わせた色味に仕上がるかどうか、です)
最初はフロントフェンダーなどの側面のみをボカシ塗装(※1)にしようかと検討しましたが、ボンネット(水平面)とフロントフェンダー(側面)の色艶の差が想像以上に極端でした。
※1 塗装する面の隣接パネルも一緒に塗ること。グラデーションのように塗装することで自然な仕上がりになります。
このまま単純にフロントフェンダーなどの側面のみの塗装では仕上がりに疑問を感じましたので、
反対側の変色の少なそうな補修されていないオリジナルの部分を基準に調色し、
仕上がり重視で隣接パネル等を含め、広めの範囲を塗り上げることにしました。
この調色作業も仕上がりを左右する大事な作業です。
目で見て確認しながら、しっかりと現車に合うお色を作っていきます。
AよりもこちらのBの方がかなり大変でした(^^;)
ポイントとしては
仕上がりを自然にするためにパーツを分解して塗装する必要がある。
という点です。
というのも、塗装はスプレーガンという器具に塗料をいれてスプレーしていきます。
スプレーして塗料を重ねていくのですが、 水平面(ボンネットなど)と側面(フロントフェンダー)とでは 同じように塗っても、見た目に違いが出てきます。(※2)
※2 膜厚やスプレーガンの運ぶスピード等でシルバーの中に含まれるアルミの並び方が変わるため見た目に変化が生じます。
このことで見る角度によって、白く見えたり、黒く見えたりするのが嫌だったので、仕上がりを考えるとフロントフェンダーも分解して塗装する必要があるな、と判断しました。
<補足>
白や黒、赤などのソリッドはそんな事もないのですが、
今回のお車の様なメタリック・パールだとボカシ塗装が前提なのは
必ず近接・隣接部分を薄く馴染ませてやらないと色違いの原因になるからです。
▼分解するパーツを色で分けてみました。
①緑 ・・・・・ボンネット
②オレンジ・・・フロントフェンダー上部
③白 ・・・・・フロントフェンダー下部
④ピンク・・・・カウルトップパネル
②と③はフロントフェンダーで間にパッキンが入って縫い合わさっています。
▼車体から取り外した状態です。
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一般的なお車と違ってフロントフェンダーを外すだけでも付属品等が多く結構大変でした(^^;)
▼これを分解して②と③に分けて塗装します。
②と③を分解し、②だけ車体へ仮止めして①のボンネットと一緒に塗装する=水平面の塗装になり、色の違いがなくなり仕上がりをより自然にさせます。
▼一緒に塗装していきます。
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バッチリですね(*^^*)v
▼全体の写真です。
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▼④も塗装します。
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フロントバランスパネル(ラジエーターグリル下のパネルです。↑画像左側)も同時に修理&塗装いたしました。
▼ちなみにこちらの②と③は接続部分がパッキンで縫い合わさっていましたので、
塗装を終えた後に②を車体から取り外し→パッキンを入れて周辺をビニールテープで覆って油を引いてキズがつかないように③と縫い合わせ→ボディにキズがつかないように周辺をマスキングして組み付けし直しました。
塗装後はフェンダーパネルとの繋ぎ目にシーリング→ピッチングコート→外板色を塗装→ロッカーパネル取り付け部(フェンダーの底の部分)に防錆ワックスを塗布することで元のお車の状態に仕上げます。
▼その様子です。
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と、通常の塗装修理よりもひと手間もふた手間も掛かってはいますが、
「お客様がせっかく探して当店へ来られたのですから喜んで頂きたい!」という一心で頑張りました(*^^*)
塗装を終えたら乾燥させ、乾いたら表面を磨き上げてピカピカにします。
▼洗車を終えたら完成です!
入庫時の工場の状態から納車までしばらくお時間を頂戴したのですが
ご来店時はとにかく「素晴らしい!」と連呼され大変喜んでお帰りになられました(^^)
(そんなに褒められると思わなかったので、こちらが恐縮するほどでした。)
いろいろ修理工場を探されてご来店いただいたのですが「ここで正解でした」と言われたときは正直に嬉しかったですね(*^^*)
お預かり前にはお客様の方から「あと10年は乗りたいんです」と仰ってましたが、丈夫なお車ですし部品供給もこのお車でしたらしばらく大丈夫でしょう。10年とは言わず末永く大切に乗って頂きたいです。
また何かお困り事がございましたらお気軽にご相談くださいませ(^^)
この度は当店のご利用誠にありがとうございました。
▶お客様からの「仕上がりの良さに感動しました。」との感想のお葉書を頂きました。こちらの記事で紹介しております。
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